【クラフトビールのような個性的なコーヒー】GLITCH COFFEE クラウディア・サンボーニ・IPAナチュラル

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「IPAナチュラル」という新しいプロセスについて詳しく知りたい

飲んだことのないような個性的なコーヒーを飲んでみたい

こんな人のための記事です。

今回は、東京・神保町のGLITCH COFFEE & ROASTERSで味わえる、「IPA」というクラフトビールの醸造方法を参考に作られた、「ドライフィグ(乾燥いちじく)やラム酒」のような個性的でパンチのある風味のコーヒーを紹介します!

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基本情報

オリジン名クラウディア・サンボーニ・IPAナチュラル
店名GLITCH COFFEE & ROASTERS(神保町)
生産国コロンビア
産地ウィラ県ピタリト地区(Pitalito, Huila)
農園ラ・ロマ農園(La Loma)
生産者ロドリゴ・サンチェス・バレンシア
(Rodrigo Sanchez Valencia)
品種カトゥーラ
プロセスIPAナチュラル(IPA Natural)
焙煎浅煎り
フレーバードライフィグ(乾燥いちじく)、ラム酒、チョコレート
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お店について:GLITCH COFFEE & ROASTERS

本屋さんと昔ながらの喫茶店が集まる街・神保町に2015年にオープンした、浅煎りのスペシャルティコーヒーの専門店です。

世界各国から厳選したコーヒー豆(常時6~10種類)浅煎りで焙煎していて、苦味がなく、フルーティーな香りや甘みのあるコーヒーが特徴です。

また、今回の「IPAナチュラル」など、珍しいプロセスのコーヒーのラインナップも豊富です!

(浅煎りのスペシャルティコーヒー好きなら一度は行ってみてほしいお店です!)

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産地について:コロンビア ウィラ県ピタリト地区

ウィラ県は、コロンビアの南西部に位置する、コロンビア最大(国内コーヒー生産量1位)の産地です。

日照量が1日3.5時間と短く、「雲のマント」と呼ばれる厚い雲が、強い日差しからコーヒーの木を守ることで、フルーティーな酸味や甘みを生み出すと言われています。

生産量だけでなく、スペシャルティコーヒーの産地としても国内トップクラスで、直近2年のCOE(カップ・オブ・エクセレンスの略で、コーヒーの国内品評会)では、入賞したコーヒー豆の約半数(22ロット)がウィラ産のコーヒーでした。

コロンビアの産地の特徴はこちらの記事でも解説しているので、合せてご覧ください!

農園について:ラ・ロマ農園

ラ・ロマ農園(La Loma)は、ロドリゴ・サンチェス・バレンシア(Rodrigo Sanchez Valencia)と、奥さんのクラウディア・サンボーニ(Claudia Samboni)が経営する、近年大注目のブランド農園「モンテブランコ農園」(Monteblanco)の兄弟農園です。

(今回のコーヒーの商品名「クラウディア・サンボーニ」は奥さんの名前です)

農園の広さは12haで、以下の品種が栽培されています。(カトゥーラの他にも、ピンクブルボン、ゲイシャ、ローリナなどの希少品種が栽培されています)

  • コロンビア(Colombia)
  • ピンクブルボン(Pink Bourbon)
  • パカマラ(Pacamara)
  • ローリナ(Laurina)※ブルボンが突然変異したカフェイン含有量が少ない品種
  • ゲイシャ(Geisha)
  • パープルカトゥーラ(Purple Caturra)

農園内には「カッピングラボ」と呼ばれる研究所があり、今回の「IPAナチュラル」のような革新的なプロセスを生み出すための研究が行われています。

新しいプロセスに興味のある方は、ぜひ、ラ・ロマ農園の「トロピカル・ウォッシュド」や、兄弟農園「モンテブランコ農園」の、「ゴールド・グラン・クリュ・ウォッシュド」「シトリック・ウォッシュド」もお試しください。

品種について:カトゥーラ

「カトゥーラ」(Caturra)は、1910年代後半に、ブラジルのミナスジェライス州で発見されたブルボンの突然変異種です。

「矮小種」と言われる粒の小ささが特徴で、枝が密集していて樹の高さも低いことから、コーヒーノキ1本あたりの収穫量が多く、収穫もしやすい、生産者にとってとてもありがたい品種です。

その上、原種であるブルボンの風味の良さを引き継いでいることから、1940~70年代にかけて、ブラジルからコスタリカを経て、中南米諸国全体に栽培が広がっていきました。

しかし、コーヒーの天敵と言われる「さび病」への耐性がブルボン同様に低いため、カトゥーラをベースとした、更なる品種改良(ティモールやカトゥアイなど)が進んでいきました。

プロセスについて:IPAナチュラル

「IPAナチュラル」とは、「IPA」というクラフトビールの発酵過程に着想を得て開発された新しいプロセスです。

IPA(インディア・ペール・エール)などの「エールビール」は、通常の「ラガービール」よりも高温で発酵させます。

(麦汁の表面に浮かび上がる酵母を使って発酵させるので、「上面発酵」と言うようです)

IPAナチュラルでは、この「エールビール」の作り方を応用して高温と低温の発酵を織り交ぜ、更に好気性発酵(空気に触れた状態での発酵)と、嫌気性発酵(空気を遮断した状態での発酵)を組み合わせているようです。

(かなり複雑な発酵プロセスですね)

具体的には、コーヒーチェリーを果肉のついたまま、バッグに入れて80時間好気性発酵させた後に、水を張った缶に入れて80時間嫌気性発酵させています。

(この80時間+80時間の発酵過程で、低温にしたり、高温にしたりと、発酵温度を変えているようです)

フレーバーと味の感想

GLITCH COFFEEでは、ドライフィグ(乾燥いちじく)、ラム酒、チョコレートのようなフレーバーと紹介されていました。

自宅でハンドドリップで淹れて飲んでみると…

乾燥いちじくやラム酒のような複雑で強い香りが口いっぱいに広がり、思わず声が出てしまうぐらいパンチのあるコーヒーでした笑

まさにクラフトビールを飲んでいるような飲みごたえを感じます。

(ナッツ系のよくあるコーヒーをラガービールとすると、このコーヒーはクラフトビールぐらいのインパクトがありますね)

アナエロビックのような個性的なコーヒーが好きな方に、ぜひおすすめのコーヒーです!

気になる方は、GLITCH COFFEEさんのオンラインストアでも販売されているので、ぜひ試してみてください!

それでは皆さんも良いコーヒーライフを!

浅煎りコーヒーを自宅でお店のようにフルーティーに淹れる方法については、こちらの記事で紹介しています。

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